三陸鉄道 久慈駅
久慈駅に到着すると、JR線の改札を抜け、すぐに隣接する三陸鉄道の駅舎へ向かいました。きっぷ売場では「こたつ列車」の受付を行っており、電話で予約している旨を伝えると、予約内容を確認のうえ、宮古までの乗車券とこたつ列車の指定席券を購入しました。
こたつ列車の受付票は座席毎に作られており、氏名・乗車区間・弁当の有無など予約内容が記載され、乗車する人に合わせた切符が入る場所も設けられていました。
受付が済んだ後は北リアス線のホームへ向かい、こたつ列車の車両がどのようなものかを確認しに行きました。車内に入り、指定席券に書かれている座席へ向かうと、ちょうど乗務員の方がいらして、座席番号の確認と「こたつ」利用の案内を受けました。
発車まで少し時間があったので、こたつ列車に連結されている自由席車両を見に行くとこちらはレトロ車両となっており、こたつ列車の車両と合わせて初めて見る車内に見入ってしまいました。
車内を眺めた後はこたつ列車の座席へ戻り、座席に置かれていたアンケート用紙などを見ていたら、いつの間にか発車時間となりました。ホームでは駅員さんが大漁旗を振って、こたつ列車の出発を盛り上げていました。
三陸鉄道北リアス線 こたつ列車 久慈→宮古(112D[36-Z1])
久慈駅を定時で出発するとアテンダントさんが話し始め、各所で沿線風景の説明や2011年3月の東日本大震災前後における北リアス線の影響などをパネルや車窓からの景色を使いながら説明していました。
こたつ列車の車内ではアテンダントさんが車内販売も行っており、陸中宇部駅前後ではまず飲み物の販売をしていたので、アテンダントさんオススメの「山のきぶどう」ジュースを購入しました。
陸中野田駅を発車すると次の停車駅は野田玉川駅ですが、列車はある場所で停車しました。そこは3月25日に開業する十府ヶ浦海岸駅であり、ダイヤ上は停車扱いとなっているため、まだ覆われている駅名標などを見ることができました。
堀内駅を過ぎるとアテンダントさんから「通路を空けてください」とアナウンスがあり、車内が暗くなりました。そして、デッキから岩手地方の風習である「もなみ」が2名登場し、車内は盛り上がりました。「もなみ」から乗車証明書を受け取り、「どこから来られましたか?」と聞かれたので「北海道の札幌付近」と答えたのですが、いまいち場所が通じなかったです…。
田野畑駅を発車して島越駅に向かう時、「4年半前に来たときはまだ不通区間だったよなぁ」と思いながら車窓を眺め、アテンダントさんの説明から改めて先の震災による津波の影響を感じました。
こたつ列車ではアテンダントさんによる説明が各所で行われることから、列車が各駅停車であることを忘れてしまう位でしたが、この列車には車掌さんが乗務している事も気になっていたので、アテンダントさんが車内販売を行っている間に自由席車両へ行き、車掌さんに乗車券の記念発券が可能か確認しました。
趣味発券は問題なかったのですが、発券区間を考えていなかったので、車掌さんが持つ運賃表を見せていただき、一番格安となる「田野畑~島越」間の片道乗車券を車内補充券で購入しました。久々に購入した車補ですが、岩泉小本駅は「小本」表記のままとなっていました。
岩泉小本駅や田老駅周辺では震災の被害からの復興している現場というのを車内から眺め、4年半前と比べ、変わってしまった景色に「復興」という名の時の流れを感じました。
山口団地駅手前で車掌さんが宮古駅での乗換案内をアナウンスしているのを聴いて、楽しかった1時間半にわたる「こたつ列車」の乗車も終わりを告げようとしていました。終着の宮古駅に到着すると乗客は皆下車していきましたが、少しの間車内に居て、こたつ列車の車内を眺めていました。
宮古駅
しばらくしてから宮古駅の駅舎へ入り、人の流れが落ち着くまでグッズ売場を眺めていました。駅舎から人が居なくなった時を見計らって出札窓口へ。硬券乗車券の取扱い区間を尋ねると「大抵の区間はある」との事であったため、山口団地までの硬券乗車券と硬券入場券を購入。
そして、補充券の発券可否も聞いてみると出札補充券と車内補充券の2種類発券可能との事であったため、どちらも最安区間で発券していただきました。宮古駅での車補については、小本駅が「岩泉小本」とゴム印で訂正されたものになっていました。
三陸鉄道の宮古駅を出て、JR山田線の宮古駅へ移動し、みどりの窓口でマルス発券の入場券を購入。そして、山田線の一部区間で不通となっていることから、盛岡までの振替乗車票も併せて入手しました。
振替となる盛岡行き106急行バスの発車まで20分ほどあったことから、宮古駅から数分の場所にある宮古郵便局のゆうゆう窓口へ行き、風景印を押印。そして、バスターミナルへ戻り一息ついていると106急行バスが入ってきたため、乗車して発車を待つことにしました。