旭川行き「風っこ そうや 4号」発車
改札口周辺で駅員さんや地元の方々のお見送りを受けながら、旭川行きの「風っこ そうや 4号」は定刻で発車しました。復路での座席は窓側であったので、「風っこ」の名の通り風を感じながらの乗車を楽しむ事になります。音威子府を出発してしばらくは小雨が降っていたので、さっそく雨が腕に直接当たり、風や雨を感じる醍醐味を味わう事になりました。
往路で見逃した景色を再確認しながら乗車していたのですが、先ほど「牛」が見えた区間では徐行運転を行い、乗客にその風景を眺めてもらうというサービスが実施されました。車掌さんのアナウンスによると往路通過後に運転士さんと相談して急遽決めたことらしいです。
検札を兼ねて乗車証明書が配られた後は、フリースペースとして使用されている「北海道の恵み」車両や指定席の「風っこ」車両の様子を確認しに車内を巡りつつ、自分の座席に戻って外の景色を眺めていました。
宗谷本線 美深駅
そうしているうちに、定刻で美深駅に到着。上り列車の場合は停車時間が1分しかないため、下り停車時のような催し事は無かったのですが、美深から乗車する人の姿がわずかに見られました。
美深を出発してしばらくすると、JR北海道の本部社員の方が乗客に質問しながら何やら聞き取りを行っているのが見受けられました。少しすると私のところにも社員の方が来て、「何処からどういう手段で来たのか」ということを質問されました。「道央圏でJR利用」と答えるとあっさりと問いかけは終わったのですが、他の乗客へ聞いている様子を見ていると、道外から来た人にはいろいろと聞いているみたいでした。
沿線に見えるひまわり畑やそば畑を眺めつつ、時おり窓側で風を感じながら景色を見て過ごしていました。そして、名寄川を通り過ぎて民家が見えてくると、次の停車駅である名寄駅が近い事を感じました。
宗谷本線 名寄駅
名寄駅には2番線に停車したので、跨線橋を渡って駅舎側の1番ホームへ移動しました。1番ホームに着くと名寄市のNPO法人が作成したポストカードの配布が行われており、乗車記念として1セットもらいました。そして、改札口付近では名寄市の特産品などが販売されており、どのような物があるか見てみました。
また、名寄駅のホームにはひまわりが植えてある植木鉢が置かれており、「風っこ そうや」号で名寄へ来た人を歓迎している様子が伝わってきました。
名寄駅の停車時間には稚内行き特急サロベツ1号と旭川行き快速なよろ8号の発車があったのですが、サロベツ1号が停車している間は名寄駅の1番線から3番線まで全てのホームに列車が停車しているという珍しい光景が見られました。
1番ホームでお見送りを受けながら、列車は旭川に向けて出発しました。名寄を出発して程なくしてSLキロマキ編成が見える場所を通過したのですが、「風っこ そうや 4号」の通過時においてもSLの汽笛が聞こえてきました。
しばらくすると空が薄暗くなり、雨が降るかどうか気になる空模様となってきました。風連駅の2番ホームで30秒ほど運転停車した後、車内ではアンケートの配布が行われました。アンケートの内容は往路3号のものと同様でしたが、3号でのアンケート記載後から4号に乗っている間に気になった事を記載して、オリジナルのポストカードをもらいました。
アンケートに答えた後も外の景色を眺めていると士別市に入る頃に強い雨が降ってきたのですが、風っこ車両のカーテンは降ろさずに開放感を保ったまま走行を続け、次の停車駅である士別駅に到着しました。