釧路行 SL冬の湿原号(9381レ)
13:40ごろに「列車乗車用」の改札が始まると、SLへの乗車を待っていた多くの人が2番ホームに姿を現し、その後少しして車両のドアが開きました。車内へ入り、指定された座席へ荷物を置いた後、一旦ホームへ降りて「標茶駅に停まるSL冬の湿原号の車両」を眺めたり、車内を巡り回ったりして発車までのわずかな時間を過ごしていました。
14:00、釧路行のSL冬の湿原号は定時刻で標茶駅を発車。駅舎側の1番ホームでは標茶駅の職員さんや地元の方々が手を振ってSLを見送っていました。発車してから少しすると乗車証明書の配付があり、それからしばらくしてから釧路町の関係者が車内へ現れました。平日に運転される標茶発の下り列車限定で「自治体PRデー」というのが設けられており、この日は釧路町から「釧路町産昆布」がプレゼントされました。
そして、茅沼駅に到着する手前で「進行方向右側にタンチョウが見えます」とのアナウンスがあると車内の乗客は盛り上がり、茅沼駅に停車している間は車窓から見えるタンチョウの姿に見入ってました。
次に停車した塘路駅では列車交換のため10分程度の停車時間があることから、ホームに降りてSL機関車の姿を見る乗客も多く見かけました。この停車時間を使ってSL機関車の中をチラッと覗いてみたり、対向のホームから車両全体を眺めてみました。この塘路駅では乗客の乗車があり、車内の乗客が少し多くなり、車内は1ボックスに1グループという程度の乗客となりました。
塘路を過ぎた後は釧路湿原の中をSL機関車がゆっくりと牽引する客車の乗り心地を感じつつ、車窓から見える釧路湿原の景色を見ていました。そして、遠矢駅を過ぎて釧路の街の景色が見えてくると、SL機関車による旅も終わりが近づいていることを感じました。
東釧路駅を発車すると次の停車駅が終着の釧路駅であり、釧路駅での乗り換え列車のアナウンスがあると車内の乗客が降りる支度を始めました。釧路駅にはほぼ定刻で到着し、SL冬の湿原号から降りた乗客は次の目的地への列車へ移動したり、釧路駅の改札口へ向かっていきました。
車両から降りた後は先頭車両へ向かい、C11 171号機を眺めながらSL機関車の音を聞いていると、今回のSL乗車が楽しいものであったことを改めて感じました。釧路駅に到着してから8分ほどすると、SL冬の湿原号の車両は釧路運輸車両所に向けて回送していきました。